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殖蓮中学2年生“チャレンジウィーク”
 伊勢崎市立殖蓮中学校(高山義雄校長)2年生229人が、総合的な学習の一環として、自分たちが住む地区ごとに地区の人々と一緒になって勤労と奉仕に取り組みました。
 これは、11月11日(月)〜15日(金)までを“チャレンジウィーク”と位置づけ実施するもので、群馬県の「ぐんまチャレンジウィーク」推進事業の実践協力校として行われるものです。市内では、宮郷中学が10月に実施し、第四中学は同期間に実施されています。

伊勢崎市 チャレンジウィーク
緊張の地区役員さんと生徒たちの対面
(日乃出町にて)
地域・仕事・奉仕、みんなでチャレンジ
 日乃出地区では、河内みよ先生が「今週1週間は、地域の人が先生の“地域の学校”です。お世話になります。」と挨拶し、チャレンジウィークが幕を開けました。
 この日を迎える2ヶ月ほど前から、生徒たちは自分たちが住む15地区に分かれて班をつくり、地元の地区役員さんと一緒になって知恵を絞り、「自分たちの住んでいる地区に何ができるか。」「地区の人は中学生に何を望んでいるだろうか。」を何度も打ち合わせてきました。また、事前に生徒たちから、自己紹介シートを地元の方に送るなどもあったようで、うれしそうに木暮区長は「みんなまじめにやってますね。」と、お互いに声を掛け合える関係になれたようです。
 「本当に地元の区長さんの絶大な支援を頂いて、地域の力をあらためて実感できました。〜 お弁当を作らなくてはならなくなったお母さんもチャレンジウィークだったと思います。」と、チャレンジウィークを担当する青木悟先生。
 まさに、地元、学校、生徒、家族のチャレンジとなりました。


“チャレンジウィークの感想文が期末試験にでるぞ!?”

  地区ごとに違う時間割は、餅つき、しめ縄作り、昔の遊びといった「地域の文化学習」、麦まき、ビーニルハウス・救急救命法体験、保育園・介護施設訪問といった「仕事の体験」、公園清掃、ペンキ塗り、公民館の障子張り、花壇作りといった「奉仕活動」、ゲートボール、グランドゴルフといった「地域の人々との交流」というようにバラエティに富みました。
 様々な体験を通して垣間見る生徒たちの真剣なまなざしには、普段の授業では見ることのできない輝きがありました。地域とのかかわりが薄くなっている中学生が、自分の住む地区に飛び出し、“地域の先生”と一緒になってチャレンジした1週間。ちなみに、感想文が国語の期末試験に出るそうです。どんな感想が書かれるのか楽しみです。生徒たちにとって、いったい、どんな1
週間だったのでしょうか。

伊勢崎市 チャレンジウィーク 花植え
河川敷の花植え
(日乃出町の生徒たち)
自分たちの記憶を埋め込む
 地区内で遊ぶ子どもたちの姿を見かけなくなって久しくなりました。「塾や部活など、今の子どもは忙しいみたいだね。」と久保田区長。近くに住んでいながら、ほとんど顔を合わせない状況に、はじめのうちは、「○○さんちの子かい、こんなに大きくなって」とお互いが緊張気味。交流を深めるにつれて次第に打ち解けていき、地域の子どもに。
 このように、今の子どもたちは自分が住む地区に記憶がほとんどありません。それらを一つ一つをひも解く作業が始まりました。花壇作りや清掃、ごみステーション看板作りなどを通して、自分たちの記憶を地区の中に埋め込み、地域へ関心を持つ取っ掛かりをつくったようです。
 昭和地区の女子生徒は、「地域の人のいろんな話が聞けました。消火器のサビ落としやカーブミラー掃除など、普段は気にもしなかった地域の人の苦労を知ることができました。」と、地域を維持するということの大変さを学んだようでした。

地域の先生に地域の力を教わる
 
「学校の先生と違って緊張します。」と鹿島地区の男子生徒。その隣から「声が小さいぞ!!」と、命の現場にかかわる地元の消防士さんから檄がとびます。
 「初めての体験で、子どもも学校も地元も無我夢中だったように思います。最初は、どんな授業をやったらいいかわからなかったですが、地元の様々な人々の100%の協力があって」と飯島区長が話すように、あらためて見ると地域の中にいろんな人材がいて、お互いが地域の力をあらためて知ることができたようでした。
 
「地域の人は生活のことを教えてくれました。自分が生活するうえで必要なことだったので、地域の人に教わることも大事だなぁって思いました。けど、1週間は意外と疲れました。」と日乃出町の男子生徒。汗をかくという慣れない体験で生徒たちもさすがに疲れた様子。また、楽しさのあまり「もう学校にかえりたくない」という男子生徒もいました。

伊勢崎市 チャレンジウィーク 救命救急法
消防北分署による救命救急法
(鹿島町の生徒たち)

伊勢崎市 チャレンジウィーク 飾り物作成
おばあちゃんから飾り物を教わる
(本関町の生徒たち)
地域で子どもを育てる
 
最終日、「本心は疲れました。」と笑いながら本音をもらす飯島区長。どの地区の役員さんも総出でした。“地域の先生”も、腰を痛めていたり足を痛めているなかで、子どもたちのために張り切ってしまったりと、大変な1週間ではありました。ただ、こういった苦労を避けてきてしまったということも事実ではないでしょうか。子どもを育てるのは大変疲れます。
 一方で、生徒たちのこうした活動をきっかけに、今まで地区で躊躇されていた花壇整備や清掃など、地区で取り組むエネルギーとなったようです。やっぱり、子どもは地区の元気です。
 本関町の父兄からも「学校から1週間も離れて勉強が心配でしたが、区長さん、先生いろんな方々の協力で、子どもの姿を見ているといい体験ができたんだなって思っています。」と、あらためて地域のつながり・力を感じたようでした。
 「地区の未来を担う子どもたちです。ぜひ、これからも続けて欲しい。今日で終わるかと思うと寂しいですね。」と亀井区長。

自分にできることを考えるきっかけに
 
「今の子どもは、みんな用意してやんないとできないんだから。昔なんか親父がやれって言ったらやったもんだよ。」と、地区の方々は口をそろえて言います。今回はどの作業も事前に地元の方々準備してきました。「本当はこういう苦労を体験させたいと思うんですが。」と、“地域の先生”の本音も。
 仲間同士で話し込み、先生や地域の人々から言われないと動かないという場面も。一方で、率先して地域の先生を手伝う生徒も見られ、「自分に何ができるのか」を考えるきっかけとなったようです。ただ、地域の人々と接することが少ない生徒たちにとっては、その気持ちがあっても、どうしていいのかわからないという、もどかしさもあったのではないでしょうか。
 1週間のチャレンジでは、地域の中における様々な体験を通して、勤労、奉仕、地域といった多くの“きっかけ”が与えられたようです。
 「普段の生活に活かしていきたい」という生徒の声も聞かれるなか、公園の清掃、花壇の水くれ、、、これら体験が活かされるのはこれからです。

伊勢崎市 チャレンジウィーク ハウス作業
ハウスのビニールかけ作業
(日乃出町の生徒たち)
コメントを掲載させていただきました方々のご紹介
鹿島町区長:木暮章作さん
本関町区長:飯島明夫さん
日乃出町下諏訪区長:久保田洋児さん
昭和町区長:亀井三吉さん

レポート日 平成14年11月20日 匹田


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